SSの奇才・星新一の表題作ほか10編を、9人の漫画家さんたちがコミック化したもの。

出版社が秋田書店なせいか、描いている方々はあまりメジャーな漫画家さんではないですが、比較的有名なのは、「生活維持省」の志村貴子、「夜の事件」、「箱」の小田ひで次でしょうか。

このお二人はさすがと言うべきか、星新一ファンとしてこんなこと認めたくはないのだけれど、原作を超えてました。

特に「箱」がすごい。

コミックのラストを飾るにふさわしい出来栄えでした。

その漫画家さん独自のアレンジがなされていて、原作との微妙な違いを見比べながら読むのも楽しいです。

正直、「なんじゃこりゃ」と言いたくなるものもありますが、このお二方の作品を読むだけでも、買う価値はあると思います。

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