コミックス16巻、恋をしたアライグマくんのお話にてシマリスくんのセリフ。

恋をしたアライグマくんは、相手の女の子にプレゼントを持っていこうとするが、結局やめてしまう。それを見ていたぼのぼのに「どうしてやめたのかな〜」と聞かれた時、シマリスくんは道端に落ちている小石を指差し、こう答えます。

「ぼのぼのちゃん。この石がアライグマの女の子とすると」

言いながらシマリスくんは、その石の周りをぐるりと円で囲む。

「恋をするというのは、こういう風に印をつけることなのでぃす。これ以外のことは恋とはなんの関係もないことなのでぃす。貝などあげてみたら、ほ〜らあんなに変ではねぃですか」

と、石に立てかけた貝を見て、彼はげらげら笑った。

何だか目からウロコが落ちた気がしました。そうか、そうなのか、シマリスくん。

その後、アライグマの女の子は引っ越してしまい、アライグマくんは失恋をします。好きな女の子がいなくなるってどんな気持ちなんだろうと考えるぼのぼの。

ふと近くにあった石を丸で囲み、そこからそっと石を取り出してみる。残された空白の円を見ながら、

"ああ、こんな気持ちなんだなあ"

とぼのぼのが呟くラストシーンが秀逸です。

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